ろ過装置は染色工業・製紙工業・電子工業など、鉄・マンガン・色度が問題となる様々な業種に最適な水をつくります。また、簡易水道・専用水道のろ過装置としても多く使用されています。
「軟水と硬水」
無色透明な水道水でや井戸水でも私たちの目に見えない多くの成分を含んでいます。
この目に見えない成分の中でもっとも代表的なものが「硬度成分」と呼ばれるカルシウム、マグネシウムです。この硬度成分を多量に含んだ水を「硬水」、硬度成分の少ない水を「軟水」とよんでいます。
軟水装置は硬度成分を取り除き「軟水」を作り出す装置です。
食塩水と淡水のように濃度差のある溶液を半透膜(溶媒のみを通す膜)を隔てた両側に置くと、希薄溶液側の「淡水」は濃厚溶液側「食塩水」に移行していきます(1)。この現象を浸透現象といい、水の移行はある一定の水位差になるまで進みます。水の移行が止まった水位差を浸透圧といいます(2)
これに対して濃厚溶液側に浸透圧以上の圧力をかけると逆に濃厚溶液側の水は希薄溶液側に移行します(3)。この現象を(Reverse Osmosis)作用といいます。
逆浸透作用により、通常1MPa程度の圧力で水中の不純物(コロイド上物質やイオン類)と水とを効率よく分離させることが出来ます。
超純水とは、水の浄化に関する要素技術を組み合わせて、河川水や工業用水などの水を限りなくH2Oに近づけた高純度な水のことです。水に含まれる固形物や塩類はもちろん、溶けているガスも除いて超高純度に処理します。超純水は高い純度を持つため、医療現場、半導体製造、研究分野、産業分野などで使用されます。